2回目は、伝達媒体による分類です。
これは運転者のブレーキ指示をブレーキ機構に伝えるものです。人体に例えれば、神経にあたります。
機械方式、液圧方式、空気方式、電気方式の4方式を簡単に説明しましょう。
機械式の代表は、駐車ブレーキです。これは運転席の駐車レバーから後輪のブレーキまで鋼線
のワイヤーでつながっています。通常は駐車ブレーキとして使われますが、油圧ブレーキ
が効かなくなったときは非常ブレーキの役目も果たします。最後の命綱(命ケーブル)ですね。
次はブレーキ液方式です。(ブレーキ油とはいいません)
一般的な乗用車では、液圧を発生させるマスターシリンダと前・後輪
ブレーキの間はブレーキパイプとホースで結ばれ、ブレーキ液が充填されています。圧力は
このブレーキ液を通して伝わります(いわゆるパスカルの原理。雑学25)。
運転席とブレーキ装置が離れていても瞬時に運転者のブレーキ指示が伝わります。
ところがエア抜きが不十分だとブレーキ液中に含まれているエアのために圧力が伝わらなくなる、ベーパー
ロックしやすい(SEMINARその2)、錆びさせやすい、低温で粘度が上がり圧力の伝わり方が遅い
などの欠点があります(植物性ブレーキ液(DOT3,DOT4))。
なお、ブレーキ液として、自動車用は一般的に植物性ブレーキ液が、新幹線、飛行機、一般産業機械では
鉱物油ブレーキ液が使われています。
空気方式は、車両が分離されることが多いトラクタ・トレーラに使われています。その都度エア抜き
が必要なブレーキ液方式より簡単ですね。しかし、エア方式はブレーキ液方式に比べ作動が遅い、
重いなどの欠点もあります。
電気方式(Brake by Wireとも言います)は、運転者の踏力を電気信号に変換し電線を通して
ブレーキ装置に伝えます。ブレーキ装置はこの電気信号に応じた空気圧(油圧)で動作します。
通常は空気圧(油圧)発生装置をブレーキ装置近辺に備えています。
特徴は運転席から
ブレーキ装置まで遠くても瞬時に伝わることです。トレーラ・トラクタ、電車、飛行機などに
よく使われています。しかしながら電気ノイズ故障、接点故障、電源安定性など欠点もあります。
そのため多くの人命を預かる新幹線、飛行機では電線を何重にもして、万が一電気的欠陥が
生じたら安全サイド(ブレーキがかかる)になるシステム(フェールセーフといいます)にしています。
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