雑学講座8
パッドの要求特性について
堅い表現のタイトルになりましたが、今回はよく性能比較で用いられる
レーダーチャートについて見てみましょう。
パッドは20数種類の原材料を混合して焼き固めて作るモノですが、
残念ながら全ての要求特性を同時に満足させることは困難です。
それぞれの使用用途に合わせた材料配分をしている訳ですが、
「こちらを立てれば、あちらが立たず」というTRADE−OFFの関係
になる場合が多いので、要は、何を狙うのかがポイントになります。
まずは、そのグラフを見てみましょう。
(このグラフは、一般的な傾向を表したもので、実際の製品とは異なり
ますので了承下さい。ちなみに各項目とも満点が10点です。)
それぞれの項目が「要求特性」になっています。
ストリート用では、特に常温での摩擦係数やホイール汚れ、鳴きが重要視されるポイントです。
サーキット用では常温〜高温C迄の効きの安定性と耐フェード性が最重要課題です。
ここではパッド摩耗とかロータ攻撃性とかは言ってみれば二の次ですネ。
(メーカーがこれを言っちゃお終いかな??)
また一日に数百キロも走るタクシー用では、経済性が重要です。とびきり
長持ちすることが重要なのです。このためセミメタリックタイプが多い
のですが、ホイールが汚れやすいのが欠点です。しかし大丈夫。タクシ
の場合毎日よく掃除をしてきれいにしていますね。(たまに掃除嫌いの
人がいたら大変ですけど。)
次は、一般用。これは何でもそこそここなす優等生タイプが好まれます。
悪く言えば、可もなく不可もなく、目立たないのが宜しい。
「ところで、コントロール性とは何のことか?」と思われる方がいるでしょう
これは、読んで字の如く、温度や速度にそれほど影響されず、効きが安定している
ことです。例えば、冬の寒い朝でも、夏の暑い盛りでもブレーキの踏み心地が
変わらないことみたいなもの。奴に頼めば安心みたいな感じですか?
最後は、グラフにはありませんが、価格。
これは、みなさんの想像するとおり、サーキット>ストリート>一般用(≒タクシー?)
の順です。
うーん、でもこれは点数評価出来ませんネ。
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